木目込みの雛人形とマトリョーシカ人形

日本の代表的な人形に雛人形がありますが、その製法には木目込みというものもあります。
木目込みとは、桐の粉を糊を混ぜた桐糊を固めたボディに溝を掘り、そこに布地をヘラで入れ込む方法だそうです。
このような伝統的な人形は世界中にあり、ロシアの有名な人形であるマトリョーシカもその一つです。
大きな人形の中に一回り小さいサイズの人形が入れ子のようになって入っていてとてもかわいいです。
日本にもこのような作りの人形としてだるまの入れ子人形があり、実はその起源が日本であるという事実があるのです。

マトリョーシカも意味合いは違えど縁起物

日本の雛人形には厄災を人の代わりに引き受けるという役割があり、女の子の健やかな成長や幸せを願う縁起物として雛祭りに飾る習慣があります。
他にも昔は女性が旅に出る時や嫁入りの際に雛人形を持って行くことで、もし災いが起きてもその身代わりになってもらうというものでもあったようです。

このように日本の人形には様々な縁起を担ぐ役割がありますが、それは他の国でも同じで人形を縁起物として取り扱っているのです。
その一つであるロシアの民芸品であるマトリョーシカには、持っていると子宝に恵まれたり一番小さな人形に願いを込めて息を吹きかけると願いが叶うと言われているそうです。

2つの人形は国も見た目も意味合いにも違いはあるものの、縁起物として国民に愛された存在であることは同じなのかなと思います。
しかもマトリョーシカの起源が日本という点は今までよりもマトリョーシカに対して親近感が湧くきっかけとなる情報でした。
我が家にもマトリョーシカを置いてみたいとさえ思いました。

人形を祀る習慣は世界共通?

人形を祀る習慣があるのは日本とロシアだけではもちろんありません。
縁起物として色々な言い伝えがある人形は世界中にたくさんあり、例えばアメリカにはココペリという収穫や幸運をもたらす神様として知られる人形や、日本のテレビ番組で取り上げられ国内でも恋愛運アップのお守りとして人気があるボージョボー人形というサイパンの先住民族チャモロ族に古くから伝わる人形、インドには商売繁盛や学問の神様・お金の神様・開運の神様として様々な夢を叶えてくれるガネーシャという人形などがあります。

こうして調べてみると本当に世界中の多くに人形を祀るという習慣があることが分かり、世界共通なんだなと改めて知りました。
そして縁起物であることから他の国からも大切に扱われる存在になって行くようなので、いつか日本の雛人形も世界中の人が飾って雛祭りを祝う習慣が出来るのかもしれないと個人的に少し期待しています。
自分の国のものが世界から重宝されるのは嬉しいことですよね。

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